人が亡くなると、その人の財産について相続が発生します。ただ、生きている人が引き継ぐ財産は、故人である被相続人が、生きている間にコツコツと築き上げたものばかりではありません。そのほか、生前、被相続人が保有していなかったものでも、被相続人の死亡によって、相続人にもたらされる財産も存在するのです。
このように、本来、相続財産ではなかったものの、被相続人の死亡を原因として、相続人が手にすることになる財産は、税法上、みなし相続財産として扱われます。
この財産として、代表的なものに、生命保険金と死亡退職金が挙げられます。
まず、自分の死後、残された家族が経済的不安に直面することは、往々にしてあることです。そこで、こうした万一の事態に備えて、生命保険に加入する人は多いでしょう。そして、死亡保険金は、被相続人の死亡によって遺族に支払われることになるのです。
一方、退職金を支払うことを規定している会社では、従業員が死亡によって退職に至った場合でも、その従業員に退職金を支払う必要があります。これが死亡退職金です。そして、死亡退職金は、当然ながら、被相続人の死後に遺族に支払われます。
このほか、功労金や弔慰金などもこの財産に該当します。